2001年04月号(2001年03月30日)

 

 どのようなスポーツにも守らなければならないエチケット、マナー、ルールがあるように、ボウリングもその例外ではありません。しかし、他のスポーツでは初心者、ビギナーはとかく上級者に迷惑をかけがちなものです。その点ボウリングは、ほんのわずかなエチケットとマナーを守るだけで、だれにも迷惑をかけずにプレーすることが出来るんです。今回はその辺のところをお話ししてみようと思います。


1.隣り合ったアプローチで同時に立たない

 うまくなればなればなるほど分かってきますが、ボウリングは高度な精神集中力を必要とするスポーツです。
 自分がこれから投球しようと精神を集中している時、隣のアプローチにたたれると、それが視界に入ります。これが集中力を乱す原因となるわけです。
 ビギナーの方々にはあまり関係が無いように思うかもしれませんが、一番大切なエチケット、マナーの一つです。言い換えますと、隣の人がアプローチでボールを持って集中して構えていたら、自分は投げるのをチョット待ってあげるという気配りをする、という事です。
 また、(隣の人との)同時投球はもし体がぶつかり合うと危険なことは明らかです。それにもう一つ、ボールが返ってくる場所、ボールリターンは2レーンで1ヶ所なため、同時投球しますと、ボールリターンのトラブルの原因にもなります。ご理解下さい。

2.ファールをしない

 『ファールラインをオーバーしますと、点数は0点です』とはルール上の問題ですが、マナーの上から言ってもファールには気をつかって欲しいんです。
 高橋工房、(2000年)9月の「投げる前に覚えましょう」にも書きましたが、大切なことですので繰り返します。ファールラインの先、レーンには材質保護とレーンのコンディションを良くするために“コンディショナーオイル”という特別なオイルを塗っています。
 ファールラインをオーバーしてレーンにクツで入ってしまうと、クツ底にオイルがついてしまい、滑らなければいけないアプローチのスライドエリアが滑らなくなってしまいます。滑らないと、つまずいたり引っかかったりして危険です。次に投げる方たちにも危険な目に遭わせることになりますのでファールをしないように気を使って欲しいものです。
 ボウリングに限らず他のスポーツでも同じです。2000年ホームラン王のジャイアンツの松井選手が150メートルかっ飛ばしても、ファールはファール、点数にはなりません。また、ゴルフ界2000年の賞金王、我茨城県出身の片山晋呉プロ7が300メートルかっ飛ばしても、OBラインを出てしまうとペナルティを払って打ち直しすることと同じです。ボウリング大会では、ファールすると「ピー」っと鳴って、足下のランプが赤くなり、コンピュータスコア画面にはファールの記号が表示されます。これは、かなり恥ずかしいです!・・・絶対やめましょう!!

3.ロフトボールをしない

 ロフトボールとは、ボールを遠くに放ってしまうことを言います。
 レーンはカエデと松を材質とした木製です。いくら堅いカエデで出来ていても所詮は「木」です。上からボールを叩き付けると凹んでしまいます。カエデは凹んでもある時間経過すると復元する特性を持っていますが、ロフトボールには気を付けましょう。
 レーンの水平度は1000分の40インチ(約1ミリ)以上の狂いがあってはいけない規格になっております。ロフトボール気味の方は、「ボウリングは投げるというよりは転がすもの」だということを頭に入れておいてください。

4.水気に注意

 ボウリングはプレー中でも飲んだり食べたりしながら出来る楽しいスポーツです。
 大いに結構なことですが、レーン、アプローチは水分や湿気に非常に敏感です。すごく注意して観ていますと、湿度の高低によりレーン板目の隙間が変化するのが分かるくらいです。ジュースなどをこぼさないようご注意を。もしこぼしてしまったら、すぐフロントにお知らせ下さい。

5.ソックスをはいて

 ボウリング場でクツをかりるときは必ずソックスをはいてください。素足でクツをはいてプレーしますと、足アカがシューズの中にべっとりとついてしまい、クリーニング作業をしなければなりませんので、ご注意を。加えて、履いてるご本人も気持ち悪いと思いますよ。

6.あまり騒がずに

 スペア、ストライクをとったときは嬉しいでものです。「ナイスカバー」「ナイスボール」等のかけ声やハンドタッチ等は見ていても微笑ましい限りです。しかし・・・あまり騒がしすぎるのは他のお客様のご迷惑になります。・・・ほどほどにです。

7.ボールは1人1個で

 これはボウリング場のハウスボウルを使用する方々へ、です。一人で2個も3個も欲張って使う人を見ます。また、他人の使っているボールを平気で投げる人も見ます。1投目のボールが戻らないうちに違うボールで投げて、マシーンにぶつけてしまう人も時々見ます。
 ボールには数字が2種類示してあります。「重さの数字」と他人のボールと間違えないための「整理番号」です。自分が選んだボールを覚えておいて、自分が選んだボールを使いましょう。

8.エチケットとマナーの精神

 まだ細かな事は色々ありますが、「1.」〜「7.」の項目は特にご注意を。
 エチケットとマナーとは、共同生活や社会生活の中において他人に迷惑をかけない精神だと思います。ちょっとした他人への思いやりであり、気配りだと思います。その基本さえ理解して頂ければ、ボウリングはいつでも誰とでも快適にプレーできるのです。

 快適といっても心と体、この二つがかみ合ってこそです。

 さて、ボウリングが身体にもたらす効果は様々です。筋肉や骨、関節の強化はもちろんの事、脂肪の燃焼、血行や新陳代謝の促進、平衡感覚や反射神経の向上、さらにはストレスの解消まで、ほぼ全身に及ぶそうです。
 
 具体的にボウリングが身体にもたらす事とは.....
 
A.足腰の適度な運動となる  
 ストライクやスペアを狙おうとすると、腰だけでなく足を屈伸させる投球フォームとなります。体の中でも特に足腰全体に適度な負荷がかかるので、正しいフォームで投球することは足腰の老化防止と筋力維持に効果的です。

B.バランス感覚の維持  
 ボールをリリース直後の姿勢は軸足による片足バランスで身体を保つことになります。また、そこに至るまでの動作バランスが悪いといいスコアは期待できません。バランスを取って投球する事で身体の平衡感覚を養い、維持することができます。

C.リズム感を高める 
 投球は歩きながら手を振ってリズムを取りながら行うものです。そこでは手足の別々の動きをラストに一つにまとめるリズム感を養うことが出来ます。手足別々の動きを完成させるのは運動の基本であり、日常生活でも重要な要素です。

D.高齢者でも無理なく楽しめる
 ボウリングの運動強度は低めなので身体に無理がかかりにくいのです。このため少ない力で時間をかけて楽しむこともできる。また、ボールのスピードが遅くてもストライクは十分に取れるので、筋力が低い高齢者でも楽しめるのです。

E.規則的な入眠に効果的
 これはボウリングに限ったことでは、午後に1〜2時間。運動をするという事は、スムーズな就寝に効果的です。不眠気味な場合には是非、午後のボウリングをお試し下さい。

F.気持ちの張りが生まれる
 ひとつの事を継続して行うためには目的意識が必要です。仲間と一緒に楽しく競い合うことが多いボウリングでは、成績の向上や次の練習を楽しみにすることが出来、精神的にも張りが生まれます。何事も人間には楽しみとやる気が大切です。

 .....と、日本医師会公認のスポーツドクターである群馬県の奈良純夫先生もタイコバンを押しています。


 私、高橋も今年で45歳。健康が人並みに気にかかる年齢になりました。

 「ボウリング!やめられませんな〜。」